シェアリングエコノミーとは?
WEBサービスに関わるものとしては新しいサービスは何かないものかと日々頭を悩ませているわけですが、世界のいろいろなサービスを見る事は非常に勉強になります。
近年、FaceBookでもTwitterでも何かをWEBで共有するという事が当たり前になってきていますが、リアルな世界でも共有するというサービスは増えてきています。
特に海外はその動きが活性化していて様々な共有サービスが増えてきています。
一つのキーワードとして「シェアリングエコノミー」という言葉があります。
言葉の意味としては、欧米を中心に拡がりつつある新しい概念で、ソーシャルメディアの発達により可能になったモノ、お金、サービス等の交換・共有により成り立つ経済のしくみのことを指すとの事。
その中のサービスで「Airbnb」(エアビーアンドビー)というサービスが面白いなと思ったので紹介したいと思います。
困難をアイデアでチャンスに変えた「Airbnb」(エアビーアンドビー)
運用している会社はサンフランシスコにある、名前もそのままAirbnb社です。
この会社の成り立ちは創業者の三人が当時共同生活をしていたのですが、
家賃の支払いが厳しくなり、どうしたものかと頭を悩ませていました。
その時近くでデザイン見本市が開催され、その周辺のホテルはどこも満室で予約困難な状態となっていました。
これをチャンスと捉えた彼らは、エアーマットレスを購入して部屋に置き、自分たちの部屋を宿泊場所として提供した事が始まりだそうです。
その時にエアーマットレスと朝食付きの宿(B&B(bed and breakfast))が社名のAirbnbの由来となったそうです。
困難な状況をアイデアでチャンスに変える。
ベンチャー精神というか、非常に見習いたいものです。
2008年の操業から現在までに、100億ドル(約1兆円)の評価で4億5000万ドルの資金調達したともいわれ、世界中に55万件以上の部屋が登録され、昨年は前年比2倍以上にあたる600万泊以上の利用があるサービスにまで成長しています。
自分の部屋を貸し出してシェアする
サービス内容としては部屋を貸し出す(ホスト)とそれらを借りる(ゲスト)のやり取りで成り立っています。
サイトは非常にシンプルでオシャレなものになっていて、オシャレな部屋が紹介されているので、見ているだけでも楽しいです。
【ビジネスモデル】
・ホストから予約料の3%
・ゲストからは予約料に応じて6〜12%を手数料として受け取る
という形がビジネスモデルになっています。
これはアプリにもなっていました。
順位画像
使い方は非常に簡単です。
トップページで「自分が使用したい場所」、「チェックインチェックアウト」、「人数」入力すれば登録されている部屋が表示され、そこから一気に予約までする事が可能です。
逆にホストは部屋の情報を入力し写真をアップすれば簡単に利用が可能なようです。
メリットデメリット
ホスト側のメリットとしては、単純に余っている部屋で収入を得られるという事が大きいと思います。リスティングの広告の収入もあるようです。
但し見ず知らずの人に提供するという事がやはりデメリットとしてあると思います。
特に自分の住んでいる所の1室を空き部屋として使うとなると、少しの間でも共同生活となります。
また海外の方も使用するとなると文化も違うので、その辺りの理解も必要かと。
そのリスクを抑えるためにも事前にメッセージの交換などでお互いの理解を深める事ができるようでうす。
一応保証もあるようですが、保険ではないようなので、なにかあった場合のリスク回避も十分に対応が必要そうです。
https://www.airbnb.jp/info/guarantee
ゲストのメリットとしてはホテルを予約するよりも手軽にコストを抑えて利用できる事でしょうか。
まとめ
自分の部屋を貸し出してシェアするというサービスはいかがでしたでしょうか。
日本ではまだまだ「シェアする」というも事への抵抗はあると思いますが、
カーシェアリングやシェアハウスといったサービスは増えてきています。
今後の日本を考えた時、税金やら年金の個人負担は増えていく事は目に見えています。
そんな中で様々なものをシェアするという動きは少なからずあるのではないかなと思います。