DTMでモニター環境はかなり重要
DTMは音を作るわけで、当然音を出しながら作業をする事になります。
といっても自宅でガンガン音を出して制作ができるなんて恵まれた環境の方は少ないのではないでしょうか？
一応私もモニタースピーカーを入れていて、そちらで音を聞く事ももちろんありますが、
そんなにガンガン音を出せる環境でもありません・・・
そんな時に大事なものが、ヘッドフォンになるわけです。
最近モニターヘッドフォンを新調したので書きたいと思います。
モニターヘッドフォンとは？
ところで、モニターヘッドフォンと通常のヘッドフォンは何が違うのか？
簡単にいってしまえばモニターヘッドフォンは、フラットな音で聞こえます。
色々なものを試された事がある方はわかると思いますが、ヘッドフォンはメーカーや種類によって、同じ音楽を聞いても全然聞こえ方が違って聞こえます。
例えば低音がかなり強調されているとか、高音が強くてシャリシャリしているとか。
モニタースピーカーはそういった味付けがなるべくされていない状態で聞こえるように設計されています。
※厳密にいうと、そこも当然メーカーの味はありますが・・・・
おそらく初めてモニターヘッドフォンを試された方は、低音が弱いなとか感じるかもしれません。
もしも、低音が強く出るヘッドフォンでミックス作業をした場合、
本当はそこまで低音が強くないのに、強いと感じて処理をしてしまうと、
いざ違う環境で聞いた時に、全然違う・・・という事になりかねません。
そういった事を防ぐように最適化をされているという事になります。
業界のスタンダードはSONY MDR-CD900ST
まずモニターヘッドフォンで検索をすると、必ずといっていいほど出てくるのが、SONY MDR-CD900ST
これは業界のスタンダードといわれ、まずどこのスタジオにも完備されているといわれているものになります。
以前は私もこれを使用していました。着メロ制作時代も会社でこれを使っていました。
このヘッドフォンはとにかくフラットにはっきりと音が聞こえ、どちらにパンがふられているのか等がわかります。
私もこのヘッドフォンを基準に考えています。
ですが、このヘッドフォンは結構壊れます・・・・・・
配線が断線してしまい、片方が聞こえなくなってしまうという現象はかなり多くありました。
更にこのヘッドフォンのジャックはステレオ標準プラグなので、例えばポータブルプレイヤーとかに直で繋ぐ事はできません。
これ結構ネックだったりしますね。
で、私も長く使って古くなってしまったので、今回新調したわけです。
AKG ( アーカーゲー ) / K271MKII
今回購入したのはAKG ( アーカーゲー ) / K271MKII というものになります。
AKGというとマイクじゃないの？という方もいるかと思いますが、ヘッドフォンも作っています。
ちなみに世界ではAKGがスタンダードになっていると言われています。
ヘッドフォンには大きくわけて二つの形式があります。
密閉型と開放型。
一般的に密閉型は低音がしっかり聞こえ、音漏れがしないといわれ、
開放型は抜けがよくなると言われてます。しかし当然音はもれます・・・
私は家で作業する場合は夜が多いので密閉型にしました。
音質は文句がありません。SONY MDR-CD900STよりも装着感がよく、
まさに密閉型という感じで集中して音を聞く事ができます。
音の定位もはっきりとよくわかり、どの方向から音が出ているのかがはっきり聞こえます。
低音から高音までクリアに聞こえますね。低音が弱いという方がいるようですが、私はそうは感じませんでした。
ジャックは変換するものがついているので、大概のものにそのまま装着できます。
更にこのヘッドフォンは外すと自動的に音がミュートされるようになっています。
もしもあなたがイヤらしい動画を見ていて、とっさにヘッドフォンを外しても、
音がミュートされるので、変な声が外に漏れる事はなく、ばれる事はありませんww
一つ気になる部分をあげるとすれば、若干音量が小さいかな？と思います。
例えばSONYと同じ音量で聞いても若干小さく聞こえる気がします。
購入前は実際に視聴するべし！
なんでもそうですが、結局は自分で確かめて実際に聞いてみる事は非常に大事です。
人それぞれ感じ方は違うので。ヘッドフォンを視聴できる楽器店は結構あります。
迷われている方はぜひとも実機に触れて見てください。
まとめ
- 業界のスタンダードはSONY MDR-CD900ST
- 世界ではAKGがスタンダード
- ナチュラルでクリア
- 若干低音が弱いという方も
- 買う場合は視聴をしてから
