あの時違う選択していたら?
「人生とは選択の連続である」とどこかで聞いた事がありますが、
私たちが人生を生きていく上で、色々場面で「選択と決断」をしていると思います。
毎日の食事、学校、会社、趣味、恋人、結婚・・・・・
などなどキリがありません。
その「選択と決断」は正しかったのか?正しくなかったのか?
それは選択をする時点では全くわからないですし、そもそも正しいのか正しくないのかという事を考える事自体がナンセンスなのかもしれませんが、もしその時に違う選択をしていたらどうなっていたのか??
「天使のくれた時間」はそんな事を考えさせてくれる映画です。
あらすじ
ニューヨークウォール街で大成功し、まさにビリオネアになった男、ニコラスケイジが演じるジャックがこの物語の主人公。
家族もなく単身で豪華なタワーマンションで暮らす彼は、クリスマスイブも仕事をしていた。
打ち合わせが終わり、自宅に帰る途中に立ち寄ったスーパーで不思議な青年と出会う。
その青年は定員と揉めはじめ、銃を突き出すが、ジャックがその場をお金で何事もなく収める。
しばらく一緒に歩いていると、その青年は「これから面白くなる」という言葉を残して去っていった。
その後、自宅のベッドで1人眠りについたジャック。
朝になりふと目を覚ますと全く見知らぬ家のベッドの上で寝ていた。
慌てて自宅に帰ろうとするが、豪華タワーマンションに住んでいたという事実もなく、会社の代表も違ければ、自分が今まで生活してきた場所に自分がいる形跡がない。
混乱して元の家に戻ると、そこには昔の恋人「ケイト」が、そして子供が2人いた。
そう、彼は全く違う人生に迷い込んでしまったのです。
その後、彼はもう一つの人生をめいいっぱい過ごしていく事で、徐々に自分の感情に変化がある事に気がつきます。
ビジネスで成功する事だけが全てではなく、家庭を持つ事で感じられる感情。
やがて元の世界に戻って来た時、別れたあとに全く会う事がなかった、同じく別の人生を歩んでいる「ケイト」に会いにいきます。
そして2人は空港のカフェでコーヒーを飲みながら語り合うのです。
1つの選択によってもたらされた真逆の人生
物語のあらすじです。
ファンタジーが好きな人は引き込まれてしまう展開ですね。
あの時違う選択をしていたら?
豪華タワーマンションに暮らし、お金には何不自由もないが、クリスマスイブもひとりぼっちの現実。
かたや、お金はあまりないが、結婚して2人の子供に恵まれた暖かい家庭がある。
どっちが良い悪いは人それぞれなのでないですが、1つの選択によって人生が大きく変わるという事をこの映画は表現していると思います。
個人的に思ったのは見る人の年齢によっても感じ方は違うだろうし、見る人の人生によっても共感できる部分が違うと思います。
なかなかウォール街で大成功する人は一握りだと思うので、大多数は家庭をもった人生の方を経験している人が多いとは思うので、そういった意味では主人公の感情の変化に共感をもてると思いますし、家庭っていいな、家族っていいなって改めて思う方が多いのではと思います。
また、逆にいうとビジネスで成功する事が幸せと感じている人はその逆を感じるのではないかと思います。
現実の世界では恋人のケイトもビジネスで成功しているキャリアウーマンです。
もちろんその人生も立派なものなので、何も否定する事はないと思います。
なので、この映画は見ている人によって感じ方がそれぞれ違う。
そのバランスが非常によい映画だと思います。
amazonプライムで配信されていますので、おすすめできる映画です。
ちなみに英語のタイトルは「The Family Man」日本語タイトルとはちょっとイメージ違いますね。
まとめ
- あの時逆の選択をしていたらどうなってたのか?が想像できる映画
- 自分が思う人生で大切なものは何かを考える機会になる映画