プレイヤーに想像させる
2年くらい前から出ていたようですが、iOSの今日のアプリで紹介されていたので無料版のみやってみた「INSIDE」がなんかすごかったです。私は何の予備知識もなくプレイしましたが、色々想像させられました。
ゲーム的に面白いって色々あると思いますが、このゲームはシナリオというかストーリーというか、それをプレイヤー自身が考察するところに本当の面白みがあると思いました。
どういう事かというと、このゲームにはセリフもなければ説明のテキストも一切ありません。
例えば一般的なRPGだったら、どこかの魔王が世界をめちゃくちゃにするから、英雄となってそれを倒せ!というようなストーリーがオープニングであったり、ゲーム中の王様とか村人が教えてくれたりという事があると思いますが、そういうことは一切ありません。
ゲームスタートでいきなり、暗い夜の森の中、たった1人の少年がポツンといます。
何で少年がこんな暗い森の中に1人で???どういう状況だ???
この時点でも今までの人生経験で色々想像できますよね。
何かを探して1人で迷い込んだ。悪の組織から逃げてきた。ただの散歩。。。
さらに画面の操作もチュートリアル的なものは一切なし。
画面の左右を抑えると歩く、走る。上をタップでジャンプ。
なるほど、このゲームは横スクロールのゲームなんだとそれで何となく理解しました。

監視員に捕まる=ゲームオーバー
このゲームは基本的には移動に関しては左右にしか動けない。あとは登るか落ちるか。
そのまま横にスクロールして進めて行く。
すると、何やら怪しいトラックが動き出したり、監視員?が懐中電灯もっていたり。
ここでも色々想像力を掻き立てられる。。


アクションを見てると完全に見つかったらまずいよな。。。
このゲームの序盤は監視員と犬に見つかると全力で追いかけてきます。
そして捕まると、、、画像は自主規制しますがw ひどいことされて、ようするにゲームオーバーとなります。ただ、ゲームは直前からすぐに再開します。
ここまでの一連の内容で、「何かの組織から逃げている少年?」というストーリーが見えてきます。
というように、テキストもセリフも何もないのに、そういうストーリーが見えるようにできているというのがこのゲームなんですね。
この手法には驚かされました。
ゲームを進めて行くと、越えられない壁とかが出てきます。それは色々な方法を使って超えるようにするわけですが、一見難しいように思えるものも、よーく画面を見ていればわかるようなことが多いのでそこまで詰まることもなく進められます。
また、サイボーグ人間?のような物体を動かして進むところもあるのですが、これが一体ストーリーにどのように絡んでいるんだろう?と、、、

無料版は研究所的なところに入る手前までプレイできました。

まとめ
ここまで何も説明ないのに、そのゲーム内容だけでストーリーを考えさせる手法はすごいの一言
状況も目的も何もわからないというところから、ゲームを進めることで想像力とともに理解をさせる。
ちなみに、このゲームの最後もかなり意味が不明な感じで終わるようですね。
同じようにプレイヤーが色々想像することでストーリーも完結するように作り手が狙っているんでしょう。
無料でも導入を楽しめるので、その世界観を楽しみたい方はまずはやってみてもよいのではないでしょうか。